"personal is political?"――ダナ・ハラウェイとトラブルの倫理
講師(リレーション)
関連情報
6月1日正午、受付開始
こちらのGoogleフォームより、お申し込みください
※本レクチャーを含む連続レクチャークラス「別の人権を想像するアニュアル 2023」通しでの受講は6月30日(金)24時まで受付
※単回、1日受講は開催前日24時まで受付
※お申し込みに関する詳細はPARA WEBの「お申し込み・お支払方法」のページ
をご確認ください
※最新情報はTwitterで続報します
概要
近代市民社会が成立する過程で、人権は大きな役割を果たした。人権は今も、環境権やプライバシーの権利、忘れられる権利など種類を増やし、子どもや動物、自然へと適用範囲を広げている。人権が「人間」と同様、未完のプロジェクトである所以である。他方で共同体(polis)をめぐる言説は軒並み警察(police)化し、異常を探して隈なく巡回する傾向にある。今や政治(politics)は、警察的取り締まりと司法的判断を世俗化させた「世間」が占有している。司法的言説が特権的な力をもつ状況に鑑みれば、正義の倫理を背景に持つ人権の言説は、ともすれば共同体を語る市井の言説の警察・司法的一元化をいっそう強力に追認する装置の一部となってしまうかもしれない。共同体を語りなおす道を探るために、人権の意義を認めつつ別の隘路を模索することに一定の意義はあるだろう。
今回は隘路のひとつとして、権利を享受する資格を認められる主体、すなわち行為能力や感情、未来志向を有するパーソンという概念に注目し、そのオルタナティヴを人類学者マリリン・ストラザーンのパーソン論に求める。さらにストラザーン版パーソン論を援用するフェミニズムSTSの論者ダナ・ハラウェイの著作群から、システム的実践の倫理を提案する。行為を人格に帰してその(自己)責任や個人の権利を問う政治とは異なる、応答の応酬がつくる協働体の政治を展望する。
日時
2023年6月17日(土)17時〜18時30分
受講方法
6月1日正午、受付開始
こちらのGoogleフォームより、お申し込みください
※本レクチャーを含む連続レクチャークラス「別の人権を想像するアニュアル 2023」通しでの受講は6月30日(金)24時まで受付
※単回、1日受講は開催前日24時まで受付
※お申し込みに関する詳細はPARA WEBの「お申し込み・お支払方法」のページ
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ヘッダー画像=遠藤麻衣