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新しい女神の想像:山
人
予約受付中!
会期
2023年3月23日(木)、25日(土)、26日(日)
開始時間 | 23日(木)18時・18時30分・19時・19時30分 25日(土)14時・14時30分・15時・15時30分、18時・18時30分・19時・19時30分 26日(日)10時・10時30分・11時・11時30分 |
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チケット | 一般|5,000円 学生|2,000円 ※要予約、当日精算 ※各開始時間 定員5名 ご予約はこちらから https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfKwFzj9f2JJwoNNItkqP0oEAbq45_g1dpUYYgda38225tiKw/viewform |
会場 | PARA神保町4F(東京都神田神保町2-20-12 第二冨士ビル) *会場はビルの4階です。階段を利用してご来場ください。 |
備考 | 「心の支えになるもの」や「怒りを鎮めるもの」をご持参ください。 |
プログラム概要
内田聖良によるアートプロジェクトを行います。3月にイベント・9月にトークと展示があります。プロジェクトに参加し新しい人権を一緒に想像する権利を販売します。
内田はこれまで、不要になったプライベートな物とそれにまつわる物語をVR空間で共有する《バーチャル供養講》(2021年-)や《Shadow Asset Store》(2021年-)、またVR技術を用いて民話を再解釈する体験型ツアー《バーチャル奉納ツアー〜精神の脱皮編〜》(2022年)などのプロジェクトを展開してきました。本プロジェクトは、それらの手法や題材をアップデートし、性とジェンダーを与えられ男性共同体から女性を排除するために創造された、「山の神」神話の語り直しを行います。
3月に自分の「心の支えになるもの」や「怒りを鎮めるもの」を持ち寄っていただき「山の神」認定を行います(作家ステートメント参照)。「山の神」認定された方は、9月の展覧会とトークイベントにもご参加いただけます。トークイベントでは現在とは違う人権のあり様を、新しい女神を想像しながら考えます。
このページはプロジェクトの進行にともない、進化していきます。予約者には詳細情報を随時メールします。
作家より

富士山の神様は女性で、怒りっぽくて嫉妬深くて女性が嫌い。富士山がかつて女人禁制だった根拠として、こうした女神の物語があります。しかし調べていくと、女神であるコノハナノサクヤヒメは彼氏に浮気を疑われて激怒しますが、女嫌いという記述はなく、後に付け加えられ、語り直されたようです。そしてその物語によって、女神は山に一人、人間の女性は山に立ち入ることが難しくなりました。「山の神」は、女神として崇められているようで、実のところ孤立させられているのではないでしょうか。
さらに、妻のことを「カミサン」と呼ぶ由来は「山の神」であるという説をふまえると、人間の女性が、私的領域の労働を担いがちで家庭という「山」に孤立し、怒りを訴えている姿とも重なって見えてきます。
ここまでは、いわゆる女性の話ですが、「カミサン-山の神」は、家庭の中の女性だけではなく、社会の至る所にいるかもしれません。怒りを訴えているのに茶化されたり、取り合ってもらえなかったり、「厄災」がふりかかることを恐れて関係を断ち切られて孤立する様子は、SNSやインターネットでも、頻繁に見かける風景となりました。そう考えると、目に見えない「山」が現代にはたくさんありそうな気がします。
そこで、現代の日常に隠れている様々な「山」を持ち寄り、規範的な女神の物語の語り直しを試みたいと思います。山の神は怒りっぽく山に一人で生活していることにちなみ、「怒りを鎮めるもの」「心の支え」となっている品物を持ち寄っていただき、現代の「山の神」についてさぐります。9月の展覧会で、それらのデータを用いて、現代に本当に御言葉を聞くべき「山の神」がおわす「山」をつくり、あり得るかもしれない新しい「女神」とその信仰を想像します。
内田聖良
[お問合せ]PARA: co.playsandworks@gmail.com