PARAでつくってます2 贅沢貧乏 アーティスト イン レジデンス
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非公開で進行中。イベントがある場合はこのページで随時公開します!
プログラム概要
演劇をつくるのはコスパが悪い。長時間大勢が同じ場所に集まらないと始まらない。効率に逆行してる。それが魅力だ。
レストランが調理する場所であるように、劇場はつくる場所でもあるべきだ。けど劇をつくるのは高級レストランより贅沢だ。叫んだり踊ったりでき、つかれたら寝たりもでき、なんならそのまま泊まれて、ものが置きっぱなしにでき、タブーなく話せ、仲間も関係ない人も来れたほうがいい。交通の便もよいといいし、周りに面白い場所やおいしいお店がたくさんほしい。
PARAはそれができる場所が東京にほしくて、つくってる。
5月ー7月にPARAに贅沢貧乏がいます。で、なんかつくってます。公演も発表もないかもしれない。(あるかもしれない)
今年1月のサミュエル・ベケット「いざ最悪のほうへ」(額田大志演出矢野昌幸出演)に続く「PARAでつくってます」シリーズ第2弾です。
何も公開しないかもしれないけど、乞うご期待!
PARA主宰 岸井大輔(劇作家)
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2014年から2016年にかけて、わたしが一軒家やアパートを借りて演劇をつくっていたのは、稽古と本番を同じ場所でやりたかったからでした。つまり、劇場で上演するなら、劇場でつくるのが作品のためには一番いいに決まっていると思ったのです。今もそうだと思っているけど、それは当然難しい。自分が拠点としている東京では尚更難しい。
しかし、神保町のPARAが、それを叶えてくれるという。
しかも、何かつくってみて、上演まで至らなくてもいいし、至りそうだったら上演をしたらいいよという自由さで。
劇場という場のことを、演劇のことを、アーティストのことを、まじで本気で考えているPARAの方たちに痺れました。
贅沢貧乏は、5月の後半から7月の前半にかけて、PARAで通い型アーティスト・イン・レジデンスをしながら作品を作ります。
劇団は(またはわたしたちは)、時に、何をつくるか全然決まってないけど、とりあえず集まってつくってみようという自由さが必要で、そこで生まれる豊かさは、上演が迫るプレッシャーの中では(あるいは毎日稽古場代がかかってる!というプレッシャーの中では)生まれないものだったりします。
個人的にわたしは今演劇のことをすごく考えていて、実験したいことは色々とあるのです。何になるのか、どうなるのかはわかんないけど。
PARAは様々な講座を開いていたり、同じ建物に美学校があったりして、いろんなアーティストたちが行き来する場所だからそれも面白いと思います。
わたしたちは稽古場をオープンにしながら、人が行き交う場所で、演劇をつくってみます。
贅沢貧乏 山田由梨(作家・演出家・俳優)
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