(第1期:2022)PARA移転のごあいさつ

 
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PARAは2022年10月に神保町でリニューアルオープンします。美学校と同じビルの4階の小さな部屋です。そこから劇場を目指します。現在は新たな劇場を模索する準備室です。
インディペンデントなアーティストを紹介する公演・展示。作品・作り手・劇場をつくるため、3つのコースと多様なクラスを準備しました。
様々なアーティスト・学者・批評家・観客が行きかい、直接話して知り合いになれ、次の制作につながっていく場づくりを目指します。
ぜひお気軽に足をお運びください。
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ずっと続くと思われていた退屈な日常は消え、みんなが乗れる愉快な代替案もない。革命なき戦争の時代です。つまらないことに付き合う意味もなくなったけど、面白いことも見当たらない。
だから、何かをつくろう、つくれなくても、と思います。
そして、つくりたい人が寄れて、興味ある人が立ち合える、小さくても見つけやすい場の必要を感じます。
都心の劇場を目指します。覗きに来てください。
岸井大輔(PARA主宰/劇作家)
 
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現代アートをはじめて15年たちました。相変わらず物件を使い(美術館やギャラリーで)プロジェクトをインストールし(企画し営業し)作品と称し活動する(制作や販売する)この奇妙なジャンルに取り憑かれています。近年この二つ以上を兼ねる人が増えました。 兼業が進んでいるということは、誰しも手さぐりになっているということです。
この劇場、PARAでは作る・表現する・考える・対話する・競う、そういった普遍的な営みから、どのように美術や演劇、そして現代アートが立ち上がるかから一緒に考えます。 誰しもがアーティストの(アーティストでない人など居ない)時代、私やみなさんが必ずしもアーティストと名乗り続ける必要はないかもしれません。
でもアーティストであろうがなかろうが、私たちに心があり、頭脳があり、好奇心があることは、止められない。PARAはそんな私や皆さんが「共に育てる場」です。 是非とも、この劇場プロジェクトに参加してください。私たちは未来の劇場を作ります。ここからは劇場が育ち、作品が育ち、人が育ちます。
コースを三つ、用意しました。劇場のコース、作品のコース、作家のコースです。どこから参加していただいても構いません。どこから参加していただいても、それぞれの経路を辿って、共同制作を始められるように進めていく計画です。変化の大きい時代、私たちが今日はじめたものが、未来のありふれたものになる可能性を、共に続けましょう。
齋藤恵汰(PARA事務局/アーティスト)