秘密 / 作品の相談をする・される

 
作品未満の出来事の集積は、まるで最初からすべて決まっていたかのように作品へと集約されてゆきます。その動き続ける過程を展示・上演します。
 

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作品の相談をする方(1日1名限定)を2024年1月1日0時より募集します お申込みはこちら
 

2024年1月11日(木)- 22日(月) 会期中無休

開館時間13:00 - 19:00
タイムテーブル13:00 - 14:00くらい 占い / 遠藤薫に作品の相談をする (1日1名限定、お申込みはこちら) 17:00 - 19:00くらい 遠藤薫がゲストに作品の相談をする 作品・相談はいつでもご自由にご覧いただけます
料金本イベントのチケットは3種類ございます ①②はこちらで数量限定先行発売中夢の日記『秘密』つき入室券 (会期中出入自由)  ¥5,000 ②作品相談(占い)と夢の日記『秘密』付きの入室券 (要予約・1日1名限定)(会期中出入自由)  ¥5,000
③1日限定入室券 (当日券)  ¥1,000 ※PARA各種フリーパス・コース・共有クラブメンバー無料適用 (別途¥4,000で夢の日記『秘密』をお求めいただけます)
会場PARA神保町2階 東京都千代田区神田神保町2-20-12 第二冨士ビル2階 https://goo.gl/maps/th8HqeciE7dRfDdK8 ※会場まではビル内の階段を利用してご来場ください
問合せco.playsandworks@gmail.com
 
 
いよいよ私の制作は超常現象めいてきたのではないか、と思えます。常に半目で生きているかのようです。ほとんど眠っているのだと思います。そんなことで大丈夫なのか、心配です。それでも、制作というのは尋常では仕方がないように思えるので、このまま眠るように偶発性に身を委ね続けてみようと思います。 常にトランプを切り続け、サイコロの目を振り続けるようなある日に、なんとなく手を止めます。その手の止め方を、いつも仮に作品としています。集めたガラクタをデッキに置いて、混ぜる。このような方法では、立派な作品というものが一向に私の手からは産み出されないように思えますが、それでもなんとか作品にしてみたい理由は私なりの言い訳なのだと思います。それは生きている理由を捏造するような手つきです。玉突きの連鎖音を聞きながら、このまま半目で生き長らえることは、私が誰かに成って解けて無くなるようで、それがなんとも心地が良いです。 今回は、デッキを混ぜている状態を、”展覧会”としてみます。現実生活では、作るべき作品構想がひたすらに乱立してかなわないので、整える作業が大切です。夢は、思考の断片を整える機能があります。ですからこの展覧会は、夢と同じ性質のものだと思います。
遠藤薫
 

 
①夢の日記『秘密』を販売します。 私がどのように半目であるかを伝えられたら、過去作もこれからの作品たちも、より明晰に感じられるのではないでしょうか。『秘密』を購入いただくと会期中出入り自由になります。 
②私も、誰かの夢になってみたいので、誰かの作品の相談に乗りたいです。 相談者を前に、実際にデッキを混ぜます。混ざった状態から作品らしいものが立ち上がるよう、お話を組み立ててみます。相談者は1日1名予約制です。相談者には夢の日記『秘密』を購入いただきます。
 
③私の作品の相談を、私も誰かにしてみます。 以下は、相談に乗ってくださる夢役の皆さま一覧です。 (※現時点ではランダムに作品の相談が繰り広げられています。直前には告知致します。相談役が増える可能性があります。タイトルは仮です。観覧者はお話に参加することも可能です。)
 
  • 朝吹真理子さん 1月13日(土)17:30ごろより 現場 【わたしたちは夢に見られていますか】 彼女の小説は集合的無意識の集積だと思います。いつもそこにはなんらかの幽霊が現れるのと時間が溶けてしまうところがいいなと思います。
 
  • 池永照美さん 1月14日(日)16:00-18:00 zoom 【”蚕”は何を象徴しますか】 私の作品に、古布に空いた穴を蚕自身に修復してもらう、というものがあります。その私の作品を見た彼女から、連絡がありました。 めくるめく蚕をめぐるお話しの続きをもっと聞いてみたいと思います。
 
  • 山崎明子さん 1月15日(月)17:30ごろより 現場 【近代日本・生き残りの手仕事】 鹿がそこここに寝転んでいる奈良女子大学の美しい研究室で、近代の家族・女性のあり様から手芸などの手工芸の研究をされています。 刑務所の中の工芸品や手芸についてお話を伺います。
 
  • 今村治華さん 1月17日(水)15:00ごろより 現場 【沖縄の銀細工・物の転生】 偶然、銀座で再会した、沖縄の銀細工(ジーファー(簪))の取材を重ねる文筆家。神の国・ニライカナイとされる安南(ベトナム)の銀細工との類似性を話すうちに、もっと彼女と話したいと思いました。
 
  • 高木崇雄さん 1月17日(水)17:30ごろより zoom 【民藝と信仰について教えて下さい】 民藝運動の成り立ちには宗教哲学の思想が不可欠です。創設者の柳宗悦がそのような研究者だからです。民藝についてキリスト教について、詳しい彼に質問をしたいと思います。
 
  • 石倉敏明さん 1月18日(木)17:00-19:00 zoom 【神さまの物語はどのように生まれますか】 神話はとはなにか、お話を伺ってみたいです。
 
  • 自己催眠下の潜在意識を通し、日常とは別の次元に交信することができる人・Yさん 1月19日(金)17:30ごろより 電話 【別の次元で制作するにはどうしたらいいですか】 以前、彼女に先祖にまつわるさまざまなことを言い当てられてしまったので、そのような視点から制作について相談してみると、ますます自己が解けて無くなることができるのでは、と考えています。
 
  • しまおまほさん 1月20日(土)15:00ごろより 現場 【家族とはなんですか】 作家のしまおさんの祖父にあたる島尾敏雄さんは、奄美大島の特攻隊の生き残りであり、作家です。彼の著書に、夢の日記がいくつもあります。 祖母の島尾ミホさんは、島のひとで、予知夢をみるような方だと聞いています。 父の島尾伸三さんの回想録も、夢のように細切れで、私はとても好きです。
 
  • ユング派の研究者の皆さま(猪股剛、兼城賢志、宮澤淳滋、相樂加奈、西山葉子、村田知久、大録慈、植田静)と画家の蓮沼昌宏さん 1月21日(日)18:30より 現場 【ユング派とはなんですか-精神療法・夢から円盤まで】 易や錬金術、先祖への思想、自身のオカルト的体験を語るユングについて詳しくお話しを伺えたらと思います。ユング派の皆さまの共著に、『家族のおわり、心のはじまり: ユング派心理療法の現場から』があります。
 
  • 沢山遼さん 1月22日(月)17:30ごろより 現場 【絵と布と制作の話】 沢山さんのような、絵画史と工芸・民藝史に明るい批評家の方を、私は他に知らないです。 キャンバスが帆布であるということについてなど、取り止めもなくお話ししてみたいと思います。
 
 
  • 沖縄のユタ(霊媒師)・Iさん 1月11日-22日のどこかで 電話 【元気ですか】 錆びれたタコライスの看板の掲げられた店舗に入ってみると、タコライスはありません。その代わりに一人の中年男性が座っています。彼が沖縄のユタです。 芸術家なら喜んで地獄に堕ちなさい、という彼の言葉はとてもよい言葉だと思っています。 いつもの様に電話してみますが、電話に出られるかどうかは定かではないです。