ソロ・レジデンスvol.00 中條玲『架空の花束』

プログラム概要

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この道に沿って視線をまっすぐ送ると、 あの山のどこかにぶつかった 遠くを眺めていると次第にぼんやりしてきて、 ぼくの身体は輪郭が消えて、 あの山の稜線を描く線と交じるような気がした
PARA神保町の2階部分で稽古をして、一日だけ、ひとりで上演をやります。
 
普段は演劇をやっていて、出演とか制作という名前でつくったり話をしたりしています。
 
これまでは集団の中で、場に対して何を投げかけ、どのように振る舞うかという「重力」の事ばかり考えていましたが、今回は一身に引き受けて40分くらいの上演をやります。
 
そのとき何を話しはじめることができるのか。
 
劇場で働いていることは、自分の中での「重し」みたいな部分があります。
 
PARAの2階部分は美学校と共存するために、とてもとても大きな道と捉える必要があるみたいです。
 
まずはそのことから考えはじめてみようと思います。
 
お待ちしてます。
 
中條玲
 
これまで作品をつくるというか、いくつかのクリエーションに参加する過程でいろんなものに触れてきて、その一つひとつを捉えようとしてきたんですが、つくったり生きてる中で腹の底に溜まってきた興味とか考えてることみたいなのを一旦全部引きずりだしてなんとか掴もうとする、そういうことを一人で滞在する中で考えています。
最近は、ほんとうのことを使って舞台上に立つということばかりやっていて、自分がやっていることは演技とは程遠いという感覚があったのですが、今回はそれに向き合ってみることにしました。フィクションという言葉の言い換えはいくつかあると思っていて、簡単に言えば「嘘」、希望を込めれば「想像」。最初の頃に出演した舞台のテーマが、「劇場という閉じた空間から、目の前では見えない、遠くで起きている出来事を想像すること」だったことを思い出しました。やりたいと思っていることはあんまり大きくは変わっていないような気がします。
嘘のことを話すこと、を自分が演技をする取っ掛かりにして、だけど話したことがあるという事実をつくる時間にしようと思います。
2024.08.23(追記)

会期

2024年8月30日(金)
日時2024年8月30日(金)19:30ー(開場・受付開始は開演の30分前)
定員40名
チケット料金一般:2,000円(予約・当日問わず) *当日現金精算のみ *PARA各種フリーパス・コース無料適用
ご予約https://forms.gle/TTrTSXMALYxiq94D7
会場PARA神保町2F 東京都千代田区神田神保町2-20-12 第二冨士ビル 2階 https://goo.gl/maps/th8HqeciE7dRfDdK8 ※会場まではビル内の階段を利用してご来場ください。