新しい女神の想像:山

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🏔🏔🏔 3月のイベントは終了しました。ご来場ありがとうございました!

会期

2023年3月23日(木)、25日(土)、26日(日)
開始時間23日(木)18時・18時30分・19時・19時30分 25日(土)14時・14時30分・15時・15時30分、18時・18時30分・19時・19時30分 26日(日)10時・10時30分・11時・11時30分
チケット一般|5,000円  学生|2,000円 ※PARAフリーパス使用可・レクチャーコース、劇場ゼミコースイベント無料適用 ※要予約、当日精算 ※各開始時間 定員5名 ※体験時間の目安は30分から120分です。 ご予約はこちらから https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfKwFzj9f2JJwoNNItkqP0oEAbq45_g1dpUYYgda38225tiKw/viewform
会場PARA神保町4F(東京都神田神保町2-20-12 第二冨士ビル) https://goo.gl/maps/th8HqeciE7dRfDdK8 ※会場はビルの4階です。階段を利用してご来場ください。
備考「心の支えになるもの」「怒りを鎮めるもの」をご持参ください(返却可能)。 ※お持ちになった物の3Dスキャンデータと、それにまつわる物語を匿名の状態にするなど、個人を特定されないよう配慮してプロジェクトで使用します。 本イベントのチケットで、追加料金なしで以下にご参加いただけます(詳細随時公開)。 ・5、6月 遠藤麻衣・岸井大輔司会、10人のゲストによる「別の人権を想像する」全10回のレクチャーシリーズ ・9月 『新しい女神の想像:山』展示と関連イベント
注意事項『新しい女神の想像:山』は観客参加型のプロジェクトであり、コミュニティの規模や進展具合によっては継続が難しい場合があります。9月の展示まで継続しなかった場合は、ご予約いただいた方々にチケット料金を返金いたします。

プログラム概要

 
ジェンダーやセクシュアリティに関係なく、自身の「山の女神」を探し、想像するアートプロジェクトです。
作家は、富士信仰における「山の女神」を取り上げ、山の女神が嫉妬深く、女性嫌いであるために山が女人禁制であるという慣習は後世に作られたものである点に注目します。そして、女神は崇拝されているようで、実は山に孤立しているのではないだろうか、と解釈します。筋を通そうと怒りを訴えているにも拘わらず、まともに聞いてもらえずうやむやにされたり、あるいは災いが降りかからないように距離を置かれたりするさまは、現実世界であれネットの世界であれ、現在も散見されます。
もしかしたら、話を真剣に聞いてもらえなかったことのあるあなたのなかにも、「内なる女神」がいるかもしれません。「怒りを収めるためのもの」「心の支えにしているもの」を探してみてください。そして、その物を持ち寄って、物を通して神の声を聴き、他にどんな「山」があるのか考えてみませんか。
今回のチケットには、そんな神様かもしれないあなたのために、3月のイベント、5・6月に関連するトークイベントやレクチャー10回程度、さらに9月の展示や関連イベントにご参加いただける「神チケット」権が含まれています。他の神々と一緒に、新しい女神の姿を想像しましょう。
このページはプロジェクトの進行にともない、進化していきます。予約者には詳細情報を随時メールします。
 

作家より

 
 
富士山の神様は女性で、怒りっぽくて嫉妬深くて女性が嫌い。富士山がかつて女人禁制だった根拠として、こうした女神の物語があります。しかし調べていくと、女神であるコノハナノサクヤヒメは彼氏に浮気を疑われて激怒しますが、女嫌いという記述はなく、後に付け加えられ、語り直されたようです。そしてその物語によって、女神は山に一人、人間の女性は山に立ち入ることが難しくなりました。「山の神」は、女神として崇められているようで、実のところ孤立させられているのではないでしょうか。
さらに、妻のことを「カミサン」と呼ぶ由来は「山の神」であるという説をふまえると、人間の女性が、私的領域の労働を担いがちで家庭という「山」に孤立し、怒りを訴えている姿とも重なって見えてきます。
ここまでは、いわゆる女性の話ですが、「カミサン-山の神」は、家庭の中の女性だけではなく、社会の至る所にいるかもしれません。怒りを訴えているのに茶化されたり、取り合ってもらえなかったり、「厄災」がふりかかることを恐れて関係を断ち切られて孤立する様子は、SNSやインターネットでも、頻繁に見かける風景となりました。そう考えると、目に見えない「山」が現代にはたくさんありそうな気がします。
そこで、現代の日常に隠れている様々な「山」を持ち寄り、規範的な女神の物語の語り直しを試みたいと思います。山の神は怒りっぽく山に一人で生活していることにちなみ、「怒りを鎮めるもの」「心の支え」となっている品物を持ち寄っていただき、現代の「山の神」についてさぐります。9月の展覧会で、それらのデータを用いて、現代に本当に御言葉を聞くべき「山の神」がおわす「山」をつくり、あり得るかもしれない新しい「女神」とその信仰を想像します。
 
 内田聖良
 
 
※本イベント会期中、上野の森美術館で開催の「VOCA展2023」(2023年3月16日(木)-30日(木))に内田聖良の作品が展示されます。あわせてご覧ください。

[お問合せ]PARA: co.playsandworks@gmail.com
 
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