サミュエル・ベケット『いざ最悪の方へ』 

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12月25日よりチケット予約受付中!追加公演決定! ・予約受付終了回についても、当日券(若干枚)を販売予定です。詳細情報はPARAtwitterアカウントにて随時更新します。(2023.01.23) ・全公演 増席決定!(2023.01.20)

会期

2023年1月26日(木)ー29日(日)
日時1/26(木) 19:30 【満席のため予約受付終了・キャンセル待ち受付中】 1/27(金) 19:30 1/28(土) 14:00/18:00 1/29(日) 14:00 【満席のため予約受付終了・キャンセル待ち受付中】 1/29(日) 18:00★追加公演決定★
上演時間80分 終演後トーク60分有
チケット一般 6000円 学生 2000円 ※PARAフリーパス使用可・レクチャーコース、劇場ゼミコースイベント無料適用 ご予約→https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=y2q32232
アフタートーク1/26(木) 19:30 長島確、岸井大輔 1/27(金) 19:30 木村覚、額田大志 1/28(土) 14:00 西村紗知、田中里奈 1/28(土) 18:00 髙山花子、岸井大輔 1/29(日) 14:00 仲山ひふみ、大岩雄典 1/29(日) 18:00 稲継美保、矢野昌幸
会場PARA theater 東京都千代田区神田神保町2-20-12 第二冨士ビル 2階 https://goo.gl/maps/th8HqeciE7dRfDdK8 ※会場まではビル内の階段を利用してご来場ください。
 

プログラム概要

 
ベケットの短編小説に挑戦します。『いざ最悪の方へ』。無事に上演許可がおりました。日本国内では恐らく初の上演だと思います。執拗に言葉を繰り返しながら人間の情緒を抉り出すベケットのテキストを、真に唯一無二の俳優・矢野昌幸さんと上演します。あーでもない、こーでもないと言い合いながら、稽古は進んでいくんじゃないかと思います。きっと大変な作品になるでしょう。ですが、ベケットが予言していたかもしれない未来=「今」を引き受ける、そんな挑戦にもなるんじゃないかと、なんだか胸が高まっています。とりあえずやるからには全力で。いざ最悪の方へ!矢野さん、よろしくお願いします!
額田大志
 
こないだベケットを読んでたら、日常を描いているなと感じた。半世紀前には不条理演劇と呼ばれていたのに、いまやリアリズムだ。時代がベケットにおいついた。無論、最悪だ。ずっと続くと思われていた退屈な日常は消え、みんなが乗れる愉快な代替案もない。革命なき戦争の時代。つまらないことに付き合う意味もなくなったけど、面白いことも見当たらない。人も劇も消えさったあとの世界を上演できる額田大志の演出で劇場をオープンさせます。遊びに来てください。
PARA主宰 岸井大輔
 

アフタートーク登壇者

▽ 1/26(木) 19:30 長島確、岸井大輔
長島確
ドラマトゥルク。大学院在学中、ベケットの後期散文作品を研究・翻訳するかたわら、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇の現場に関わる。やがてドラマトゥルクとしてさまざまな演出家と組んで演劇・ダンス・オペラの現場に参加。近年は劇場の発想やノウハウを劇場外に持ち出すことに関心をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。著書に『アトレウス家の建て方』、『つくりかた研究所の問題集』(共著)、訳書にベケット『いざ最悪の方へ』、『新訳ベケット戯曲全集』(監修・共訳)など。
 
岸井大輔
劇作家。1995年より他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「東京の条件」「始末をかく」「好きにやることの喜劇(コメディー)」多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科非常勤講師 美学校講師 PARA主宰
 

▽ 1/27(金) 19:30 木村覚、額田大志

木村覚
美学者/日本女子大学教授。専攻は美学、ダンス研究。日本のコンテンポラリーダンス・舞踏を中心としたパフォーマンス批評を行う。近著に『笑いの哲学』(講談社)など。
 

▽ 1/28(土) 14:00 西村紗知、田中里奈

西村紗知
批評家。批評対象は主に音楽。東京学芸大学教育学部芸術スポーツ文化課程音楽専攻(ピアノ)卒業。東京藝術大学大学院美術研究課芸術学専攻(美学)修了。論考に「椎名林檎における母性の問題」(『すばる』2021 年 2 月号/第 4 回すばるクリティーク賞)、「グレン・グールドに一番近い場所」(『すばる』2021年9月号)、「お笑いの批評的方法論あるいはニッポンの社長について」(『文學界』2022年1月号)、「7月のフモレスケ・ノート――「内なる声」に向かって」(『文學界』2022年9月号)など。webちくまにて「愛のある批評」を連載中。https://www.webchikuma.jp/category/ainoaru
 
田中里奈
興行研究者、批評家。博士(国際日本学)。2017年度オーストリア国立音楽大学音楽社会学研究所招聘研究員。2019年International Federation for Theatre Research, Helsinki Prize受賞。2022年度より京都産業大学文化学部助教。直近の出版物に『The Routledge Companion to Musical Theatre』(Routledge 2022、分担執筆・共著)。
 

▽ 1/28(土)18:00 髙山花子、岸井大輔

髙山花子
1987年生まれ。専門はフランス思想。著書に『鳥の歌、テクストの森』(春秋社、2022年)、『モーリス・ブランショ——レシの思想』(水声社、2021年)がある。
 

▽ 1/29(日) 14:00 仲山ひふみ、大岩雄典

仲山ひふみ
1991年生まれ。批評家。主な寄稿に「「ポスト・ケージ主義」をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの絶滅に向かって──レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)、「加速主義」(『現代思想』2019年5月臨時増刊号)、「マーク・フィッシャーの思弁的リスニング」(『web版美術手帖』2019年9月5日)、「ポストモダンの非常出口、ポストトゥルースの建築──フレドリック・ジェイムソンからレザ・ネガレスタニへ」(『10+1website』2019年10月号)、「「リング三部作」と思弁的ホラーの問い」(『文藝』2021年秋号)。また、手売り限定の批評誌『アーギュメンツ#3』(2018年6月)を黒嵜想とともに責任編集。
 
大岩雄典
美術家。インスタレーション・アートはどのように芸術か、という問いからはじめて、言語や行為、存在、政治の「空間」を主題に、隔離・予防といった政治的な時空間の分節から、作品や作家をめぐる資本といった制度の美学、あるいはホラー・笑いといった美的かつ演劇的な戦略まで、一貫した主題を変奏する批評的関心をもって作品制作、近現代美術研究、執筆・レクチャーを継続的におこなう。最新作はカードゲーム。euskeoiwa.com
 

▽ 1/29(日) 18:00 稲継美保、矢野昌幸

稲継美保
東京藝術大学在学中より演劇を始め、舞台を中心にフリーランスで活動している。これまでに、サンプル、チェルフィッチュ、岡崎藝術座、ミクニヤナイハラプロジェクト、バストリオ、オフィスマウンテン、東葛スポーツ、坂田ゆかり、篠田千晶、オル太などの作品に出演。また、海外ツアーにも多く参加し、2019年にはポーランドとの国際共同制作で演出家マグダ・シュペフト「オールウェイズカミングホーム」に出演するなど、国内外問わず幅広い役柄をこなし、枠にとらわれない活動を行っている。 2022年よりPARA神保町にて演技を実験的に考える場「演技の教室」を主催している。
 
 
 
 
 
 

[音響・照明]櫻内憧海
[フライヤーデザイン]湯田冴
[PARA]岸井大輔、青田亜香里、旦妃奈乃、堀切梨奈子
 
[著作権代理](株)フランス著作権事務所
[協力]お布団、シバイエンジン、美学校、みんなのひろば
[主催]PARA
[お問合せ]PARA: co.playsandworks@gmail.com
 
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