(旧版・残し)クラスパック「未来からの68年、あるいは二つのノー・フューチャーについて」
パック内容
絶滅下の文学は何を語るのか
連続インタビューとして批評家や現象学者、哲学研究者、ミステリ作家、政治思想家、民俗学者など多様なゲストをお呼びして、フェミニズムや美学、現象学、思弁的実在論、加速主義などさまざまな観点を横断しながら、絶滅をめぐる生殖、倫理、ジェンダー、ニヒリズム、文学などについての思考を深めていきます。
インタビュアー:幸村燕
ゲスト:
8月3日(土)
17:00 - 19:00|江永泉
20:00 - 22:00|稲垣諭
8月17日(土)
17:00 - 19:00|横田祐美子
20:00 - 22:00|仲山ひふみ
8月31日(土)
17:00 - 19:00|笠井潔
20:00 - 22:00|石橋直樹
斜めから読むクィア理論:レオ・ベルサーニ、加速、宇宙。
講師:江永泉
宇宙と美学を切り口に、クィア理論(特にレオ・ベルサーニ)と加速主義を学ぶ。
1.加速主義の美学と非人間的なもの
2.加速主義の美学と宇宙
3.レオ・ベルサーニと美学と宇宙
4.レオ・ベルサーニと宇宙と無
5.レオ・ベルサーニと非人間的なもの、
6.レオ・ベルサーニと加速主義
(レオ・ベルサーニ、フランソワ・リオタール、スティーブ・シャビロ、ボリス・グロイス、ニック・ランド、ダナ・ハラウェイ、ラース・フォン・トリアー、TITAN、ラヴクラフト)
グラント『シェリング以後の自然哲学』を読む
講師:浅沼光樹
この講座では2023年12月に日本語訳が刊行されたイアン・ハミルトン・グラント『シェリング以後の自然哲学』(人文書院)を取り上げます。グラントはゼロ年代の後半に現代思想界にセンセーションを巻き起こした思弁的実在論のオリジナル・メンバーの一人として知られています。これまで日本では思弁的実在論をめぐる議論は主にカンタン・メイヤスーやグレアム・ハーマンを中心として行われてきました。同書の日本語訳の刊行はそうした偏りを修正し、思弁的実在論をめぐる議論のレベルをもう一段階引き上げるための絶好の機会だと考えられます。しかしその一方で同書の中心的な主題であるシェリングの自然哲学は、現代思想に関心のある人には比較的馴染の薄い分野であり、それ自体が難解であることも手伝って、一人で読むにはきっと骨が折れることでしょう。そこで本講座では、必要な思想的背景を補ったり、理解しにくい箇所に補助線を引いたりしながら、3日間かけて本書を最初から最後まで読み切ることを目指します。また講座の終りでは、ゲストをお招きしてトークイベントを開催する予定です。
ジジェク入門──全体主義以降のアンチゴネ
講師:高橋若木
哲学、政治、演劇について、スラヴォイ・ジジェクの思想に入門しながら考える講座です。スラヴォイ・ジジェクは、精神分析とドイツ観念論の交錯点で現代社会論を展開してきたスロヴェニアの哲学者です。彼の哲学の中心には、ソフォクレスやエウリピデスのギリシャ悲劇、モーツァルトやワーグナーのオペラ、クローデル、ブレヒト、ベケットの文学、ヒッチコック、キェシロフスキー、リンチの映画など、劇的なものから政治を考える試みがあります。この講座ではギリシャ悲劇『アンチゴネ』をめぐる解釈の変化に焦点を絞って、ジジェクの哲学と政治についての思考に入門します。
超破壊会議―革命なき破壊、破壊なき革命―
ぬかるみ派with千坂恭二&飯盛元章
元祖・破壊の思想家(イデオローグ)千坂恭二氏と新時代の破壊の思想家(MOD)飯盛元章を交えて、破壊について試行する。
千坂恭二、飯盛元章の著書、ぬかるみ派の書籍物販やサイン会も実施予定。
※後日、追加登壇者を発表します