作品のない世界

講師(リレーション)
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概要
作品について考えるためには、作品のない世界がどのようなものであるかを想像してみればよい。作品のない世界とは、すべてが自然にしたがって生成する世界である。ゆえに一言でいえば、それは革命のない世界にほかならない。 以上のような「作品」概念にもとづき、われわれもよく知っているいくつかの作品について、具体的に考えてみたい。芸術作品が政治的であると言われるとき、それが真に意味するのは、芸術が自然の生成──「プログラム」や「オートポイエーシス」と言われることもある──に横槍を入れるということである。作品は、自然に抗うべくつくられる。ここでいう自然とは、われわれ一人ひとりの生まれであり、それに基づいた階級意識であり、いま現にある社会構造である。われわれは、その転覆を目指さない「作品」概念のすべてを保留することから始めねばならない。
日時
2022年12月3日(土)17時〜18時30分
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