布施安寿香ひとり芝居『祖母の退化論』

カバー写真=Yuki Moriya
 
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会期

2023年3月17日(金)ー 19日(日)
日程3/17(金)19:00 3/18(土)19:00 3/19(日)15:00 ※上演時間 約110分
チケット一般|6,000円 学生|2,000円 ※PARAフリーパス使用可・レクチャーコース、劇場ゼミコースイベント無料適用 ※予約開始:2023年2月9日(木) ご予約→ https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=zov9q373
通し券【関連トーク3本+『祖母の退化論』通し券】 一般|8,000円 学生|3,000円 ※販売開始:2023年2月9日(木) 通し券一般→ https://playsandwork.base.shop/items/71411426 通し券学生→ https://playsandwork.base.shop/items/71411434 [注意事項] ・「通し券」では、下記3本のトークと「布施安寿香ひとり芝居『祖母の退化論』」にご参加いただけます。後日、すべてのトークのアーカイブ映像をお送りいたします。(2023.2.23) ・通し券の購入だけではお席が確保できません。参加希望のイベント、上演について下記リンクより個別にご予約をお願いいたします。ご予約の際の券種は「通し券」です。 ▽布施安寿香ひとり芝居『祖母の退化論』 予約 https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=zov9q373 詳細 https://paratheater.com/f78f9da59b434e3185a52013f7a988fb ▽2/13(月)19:30-21:30  関連トーク「多和田葉子を演出する」川口智子、和田ながら 予約 https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=gav22s07 詳細 paratheater.com/b6a3a8cd222f4475bb6a86ece44efc38 ▽3/5 (日)15:00-17:00  関連トーク「劇場は可能か シーズン1にむけて」佐藤信、横山義志、岸井大輔 予約 https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=edgfomjw 詳細 https://paratheater.com/91d5ab024f04489183709c897909633d ▽3/18(土)9:30-11:00  関連トーク「劇場を開くには?」成河、田中里奈 予約 https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=1zwl4jav 詳細 paratheater.com/7039d2d9fb494f28b1b836ebcdbce1d3
会場PARA神保町2F 東京都千代田区神田神保町2-20-12 第二冨士ビル 2階 https://goo.gl/maps/th8HqeciE7dRfDdK8 ※会場まではビル内の階段を利用してご来場ください。
関連イベントPARA2Fオープン公演『祖母の退化論』関連トークイベント ▽2/13(月)19:30-21:30  「多和田葉子を演出する」川口智子、和田ながら  paratheater.com/b6a3a8cd222f4475bb6a86ece44efc38 ▽3/5 (日)15:00-17:00  「劇場は可能か シーズン1にむけて」佐藤信、横山義志、岸井大輔  paratheater.com/91d5ab024f04489183709c897909633d ▽3/18(土)9:30-11:00  「劇場を開くには?」成河、田中里奈   paratheater.com/7039d2d9fb494f28b1b836ebcdbce1d3 チケット各トーク 一般|3,000円 学生|1,500円

プログラム概要

 
かつてサーカスの花形だったホッキョクグマの「わたし」は、ひょんなことから自伝を書きはじめた――俳優・布施安寿香が、奇妙で軽やかなユーモアにあふれる小説「雪の練習生」(作:多和田葉子)の第一章「祖母の退化論」をひとり芝居として上演します。 ひとり芝居に挑戦したい。多和田葉子の言葉を食べてみたい。という布施の強い衝動からはじまったこのプロジェクトは、2020年の京都、2021年の静岡、三重と旅を重ね、作品を深化させてきました。演出を手掛けるのは、テキストへ逐語的にあたることから俳優の身体にアクセスしていく和田ながら。 たったひとりの声と身体で編まれていく、緻密で豊穣な演劇を、ぜひ。
 

 

俳優より

 
電車は変にすいていて、窓ガラスがあまりに厚いので景色がゆがんで見えた。 その時、額に何か小さなものが当たった。蠅かと思ったら、一つの文章だった。
「これは亡命なのだ。」
 
命を亡くすと書いて亡命。亡くすのは国じゃないらしい。命を失わないために逃げるんじゃないのかな。知った顔で亡命なんて言葉を使っていたけれど、ふと立ち止まってみると不思議な言葉だし、そもそも亡命のことなんて何もわかっていない。 額に蠅が当たるくらいの軽さで言葉が降ってくる。その気軽さに身体をゆるしているとものすごい衝撃が走る。演じる楽しみというのは、異物である言葉と出会って肉体が変わっていくことだと思う。変わるというのは大変なことだ。言葉を異物として扱い続けることが難しい。すぐに所有物のように当たり前のものとしてつきあってしまう。だってその方が楽だから。俳優は上手くなればなるほど使いこなせる力を持ってしまうから、なお危険。 でも、多和田さんの言葉もながらさんの演出も楽できないようになっていて、幸せだなと思う。 再演できることが本当に楽しみです。ご来場お待ちしています。
布施安寿香
 

原作|多和田葉子(『雪の練習生』より) 演出|和田ながら(したため) 出演|布施安寿香(SPAC) 音響|甲田徹 照明|神谷怜奈(カミヤオフィス) 舞台監督|吉見亮 演出助手|濱吉清太朗(紙魚)
フライヤーデザイン|村上慧 PARA|岸井大輔、青田亜香里、旦妃奈乃、堀切梨奈子
 
主催|PARA、布施安寿香、和田ながら 協力|シバイエンジン 助成|公益財団法人セゾン文化財団
 
 
写真=Yuki Moriya
 
公演フライヤー↓